現在緊急事態宣言が出て、大阪も自粛をみんなが協力して取り組んでいますが、果たして一ヶ月でコロナの感染可能性はなくなるでしょうか。
私はそれは絶対にないと思います。
今起きている現象は2つに分けて考える必要があります。
それは
①新型コロナウィルス感染症の感染
②感染防止意識による経済への影響
です。
①の解決策は、治療法が確立されることです。
具体的に言えば、ワクチンや治療薬ができることです。
それには1年はかかると言われています。
おそらくそれまでは、「もう大丈夫!」と言って
平気で出歩ける社会にはならないでしょう。
ワクチンができるまで、感染による死亡者を可能な限り少なく抑えることが必要です。
医療崩壊は、現時点でもギリギリの状態ですから、
余裕はありません。
そして医療崩壊が起きてしまったら、多くの命を救えなくなってしまいます。
それどころか歯止めが利かなくなってしまいます。
それだけは避けなければいけません。
そのためには、感染を防止する行動をみんなで取るしかありません。
そして、その行動が②に与える影響は計り知れません。
今は一ヶ月耐えれば何とかなると思って、耐えている企業やお店は、
この状態がもし1年続いてしまったらどうなるでしょうか。
これは政府の責任ではなく、ウィルスと人の心が起こす事象なので、
「人間」というものを理解する必要があります。
1ヶ月耐えたんだから、もうお店に来て!と言っても、
コロナへの不安が完全になくならない限り、
人の行動は変わらないでしょう。
これは政治の責任にしていたら解決できる事態ではないのです。
世界的に起こっている戦争や大災害に巻き込まれているという
捉え方が必要です。
コロナの不安がなくなるのに1年。
経済を元に戻そうと思っても最低3年はかかるかもしれません。
ではどうすれば良いか。
少なくとも1年はかかる、長ければ4~5年この危機が続くと考えれば、
行動が変わってきます。
これまでの常識は通用しないと思った方が良いほど、
社会は大きく変わるかもしれません。
今までの当たり前の生活が、
当たり前ではなくなる可能性が非常に高いと私は考えています。
お店や企業なら、この大崩壊時代を生き抜ける業態に
変化させることが必要です。
学校もしくは子育ても、1年休校になったら、という想定で
子ども達をどう育てたらよいのか、
を考えることにシフトする必要があります。
国家の財政も補償を続けた場合、
破綻してしまう可能性が出てきます。
長期化した時に、これ以上は財政が持ちませんと政治が言えるかどうか。
言えなければ破綻に突き進みます。
日本が耐えたとしても、
世界的な大恐慌はおそらく起こってくると思います。
生き抜くキーワードは「地域」と「心」だと私は考えています。
地域の中で助け合って、人が幸せに暮らす。
これまでの騙し騙しの経済重視の生き方ではなく、
本当の幸せを見つける共同生活の、「心の時代」です。
「耐える」だけでなく、
「変化しながら生き抜く」ことを考え、
「価値観がガラッと変わって、新しい時代を迎える」のだと
捉えることが大切です。
そう考えるだけで、これからの生き方、社会の作り方、
大切にするべきものが全く変わってくると思います。
もう一度ゼロから始める、ぐらいのつもりで
大崩壊時代を生き抜き、
新時代を迎える準備をしましょう。
これから少し、「大崩壊時代を生き抜く~新時代に向かって~」
というカテゴリーで、具体的な時代の考察を書いていきます。
次回からは、梅棹忠夫さんの「情報の文明学」から読み解く新時代、を
テーマに書いたり、
これからの政治のあり方、
地域を中心とした共同生活の時代へ、
といったことを書いていきたいと思います。
泉佐野市の今をどう対処するか、という行政的観点とは少し離れますが
(生活と命を守るという観点では、むしろ離れていないとは思っていますので)
ご理解いただきたく思います。