【日本の最大の課題って若者への再分配?】
ではないかという仮定の疑問がズドンと降りてきました。
この国は今相当まずい状況にあるのではないか。
人口減少の構造を考えていました。
目次
▼このような疑問
- 経済成長と人口増加は一致するか。
なぜ経済成長が先に止まり、人口減少が遅れて止まった? - 人口増加が止まる要因は、若者に余裕がないことではないか。
逆に人口増加する要因は余裕が生まれていることではないか。 - こんなにも豊かな国なのに、若者に余裕がないのはなぜか。
(少なくとも高齢者にとってはすこぶる豊かな国である。) - 若者に余裕がないのは、
再分配が上手く出来ていないからではないか。
年金をもらう人が増え続け、会社には50代60代の高給世代が多くなっている。 - つまり、高齢者、年配層に富が偏っている。
- 加えて、高齢者の富を政府が国債という形で使うのはいいが、
それをまた高齢者のために使う。 - 国債で若者を支え、税収で高齢者を支える
という循環があるべき形ではないか。
今、日本は経済成長を作り上げてきたシステムに
押し潰されようとしているのかもしれません。
老後の安心を保証することにより、
全員で経済成長を目標としてきたシステムの中、
保証が大き過ぎて支え切れなくなり、
再分配出来なくなってしまっているのではないでしょうか。
この重荷、上手いこと切り離して、
再分配を成立させないと、
人口は減り続け、支え切れなくなり、
グローバル化で食い尽くされ、
相当貧しい国になってしまうかもしれません。
▼これは政治の問題ですね。
政府の力。国会議員の総意。
でも今まで信じて頑張ってきた高齢者に
「ごめん!そこまで保証できん」
って、同年代の政治家は言えないでしょうね。
言えるとしたら、若者ですね。
「支え切れません。ごめんなさい!」
と。
政治も変わらなあかん、転換の時期ですね。
コロナでも高齢者が重症化しやすいとわかっていても切り離せない。
高齢者を守るために接触を控えるということが出来ない。
配慮しすぎてしまう。
優しい国と言えるのかもしれませんが。
合理的で最適な再分配や、
適切なタイミングでの分離ができればいいのですが。
▼そして再分配は、東京と地方の関係でも言えることです。
これまでは経済成長を効率化によって実現し続けてきたから、
集中をみんなで作り上げてきました。
でもおそらく人口減少に入る局面よりもっと前に、
地方への再分配へと転換するべきだったのだと思います。
京都大学の広井良典教授は、
AIを活用して分析した結果、
これからの日本が持続可能になるシナリオは
「都市集中」か「地方分散」だと提言し、
最適なのは「地方分散」だと結論付けました。
今はまだ分散なのか集中なのかかなり中途半端な状態。
経済のためには集中が正解だ、
という概念を捨て、
分散へと切り替えるべきではないでしょうか。
それには政治による最適な再分配が必要不可欠です。
▼さらに拍車をかけるのが、メガ企業への富の集中。
資本主義は集中を加速させたら簡単には止まりません。
グローバルとデジタルが組み合わさって、
便利でお得と感じさせられながら、吸い上げられる構造。
政治も経済重視で、法人税競争で企業を取り合い、
再分配なんて出来ない状態。
地域の経済はズタボロ。
これでは若者はジリ貧です。
若者を息苦しい社会システムから解放しよう