泉佐野市にいらっしゃった藤岡精二氏の著書を紹介しています。
戦後日本の将来を憂いて書かれたものです。
「ありのまま 日本人に生まれて うれしい」(著書のタイトル)
はじめに
私は田舎に生まれた極く普通の者で、時代の波のまにまに、生きて、並みのことは全部体験し、人並みに長生きさせて頂いている者です。お陰で体だけは良かったので、あの戦争前に徴兵検査で甲種合格で現役で入隊し、最低の二等兵から軍隊のきつい訓練でしこまれ、先輩から油を絞られた。
また戦友の有り難さも体験しました。その後戦争が始まり支那事変に参加し、戦争し、負傷し、野戦病院にも入り、一時召集解除され、満州に渡り、終戦し「大地の子」小説の、あの苦しみも体験、一引揚者として、すかんぴんから立ち上がりました。
しかし私は今、日本人に生まれた事を心から感謝し喜んでいます。それは私の平凡な実体験が本当だと確信しているからです。それは私の年代の人なら全部そう思っていると信ずるからです。だが現代は教科書問題でも、教育問題を考えても、戦後既に半世紀も経過して今なお「1億総無期懲役囚」のような情けない姿に幻滅を感じます。
日本人は過去に、世界の人々から大きな期待を掛けられている民族です。私の喜びもそこにありますので、これを書き残す義務がある、と思いましてこれを書きました。
目次
1.大東亜戦争の宣戦及び終戦証書で述べられているお言葉を無視している現在の姿
米英両国に対する宣戦証書 昭和16年12月8日発布
次に終戦証書 昭和20年8月14日発布
証書の本文。宣戦証書。終戦証書
2.20世紀のアジアの歴史、日本は戦略戦争などしていない。
白人の侵略と大アジア主義
黄禍論
日支事変
太平洋戦争(日本の呼称大東亜戦争)
3.老人として黙視できない日本の現状
日本は神国
大虐殺への疑問
証言についての疑問
まとめ
4.世界を知ろう
キリスト教世界と日本人との考え方の違い
神聖な命の誕生
日本の伝統文化が破壊された理由
今後の我々の進路は如何にあるべきか
イスラム教世界と日本人との考え方の違い
5.欧米人の見た日本
1 アインシュタイン
2 ザビエル
3 ビオ12世
4 デクソン夫人
5 シェイク
あとがき
著者紹介
藤岡 精二氏
大正2年徳島県生まれ 盛岡高等農林学校卒業
徳島歩兵第43連隊現役入営 甲種幹部候補生合格
昭和13年少尉 応召支那山西省にて歴戦、昭和15年中尉昇進
生還後、高校教師、県職員、県畜産試験場長
(財)オイスカ四国研修センター所長、顧問歴任