学生時代にアメリカを旅行して、日本のことを知らなすぎたことを反省し、私は茶道を習い始めました。
何か日本人であることの実感を得られるのではないか、そんな風に感じていました。
習い始めてからもう13年目になったにもかかわらず、まだまだ茶道の1割も理解できていないかもしれませんが、茶道には日本の文化や思想がたくさん詰まっているということだけはわかってきました。
いや、千利休が後世に伝えるべき「大切にするべき日本文化」を詰め込んだのではないかと感じています。
茶道を伝えられるような段階ではありませんが、私も学びながら、茶道から学ぶことができる日本を書いていきたいと思います。
では、茶道からいったいどのような日本の文化を学べるのか。
私は下記のようなものが学べると考えています。
①相手を思いやる心
②譲り合う精神
③お互いに敬い合う心
④物を大切に扱う動作
⑤清く美しく場を整える心がけ
⑥季節を感じる心
⑦物の価値を見る目
⑧禅の精神
⑨陰陽と五行
⑩伝統の焼物や塗り、柄、織物、着物
⑪生き方を究める「道」
一言で言えば「和」としか言いようがありません。
ABOUT MEにも書いていますが、私はこれまで表千家と裏千家を経験させていただきました。
表と裏では、いろいろ違う所があります。例えば茶室に入る時、一歩目の足が右と左が逆といった違いがあったり、お茶碗を右に回すのと左に回すのが逆だったりします。
表も裏も経験するととてもややこしいのですが、先生から教えていただいたのは、「大切なことは同じ」です。
だから、どの流派を学んでも、大切なことは茶道を通じて学ぶことが出来るのだと思います。
これから少しずつ、茶道から学ぶことのできる「日本」をお伝えしていけたらと思います。