今回の選挙は今まで経験してきた5度の選挙とは全く違うと感じています。
今までも、「お願い」をしたり、名前の連呼をして、
投票をお願いするようなことをせず、
政策を選んでもらう選挙をしてきました。
それは今回も同じです。
でも違うのです。
戦っている相手が。
今までは、政策を選んでもらうと言いながらも、
やはり他の候補者と戦っていました。
選挙なので当たり前ですが。
今回の感覚は、そんな感じではなく、
本気で子供達の命や地域、国が大変な状況だと考えていて、
まるで明治維新期のように、真剣にそれらを守ろうとしています。
とにかく守るために、みんなに伝えなければならない、
そう考えて、訴え続けています。
だから他の候補者に勝つとか負けるとかではなく、
子供達の命や地域を脅かそうとしているものと戦い、
みんなに気付いてもらい、みんなでそれに勝たなければならないという気持ちです。
何を言っているかわかりにくいと思うので、
もう少し具体的なことを言うと・・・
今、子供達の置かれている環境、教育、経済が大変だと考えています。
象徴的な数字を出します。
令和3年度の泉佐野市において30日以上の長期欠席が、
●小学校→174人
●中学校→208人
もいたのです。
この状況を昨年知った時、私は愕然としました。
とんでもなく多くないでしょうか。
こんなにも多くの子供達が、長期間学校に行けず
悩んでいる。
そして、その子供達を守ることができないでいる。
しかも
平成30年度は、
●小学校84人
●中学校145人
でしたから、小学校ではコロナの影響も何らかの関係があり、
倍増していることがわかります。
また、5月5日の新聞記事にこのような数字もありました。
国立成育医療研究センターが昨年12月に実施した調査によると、
「小学校5~6年生の9%
中学生の13%
に中等度以上のうつ症状がみられた。」
そうです。
子供達のおよそ10人に1人にうつ症状がみられる、
というのも看過できないあまりに大変な情報です。
私たちは今、子供達を守ることが出来ていません。
そして、コロナの影響であまりに子供達に我慢をさせ過ぎています。
子供達にこんな影響が出ていることを知らずに、
子供達が感染を拡げないよう、
いつまでも制限をかけ続けた方が良いと思っている方も多いのではないでしょうか?
また、子供達にあまりにも過剰な制限がかかっていることを
知らない方も多いのではないでしょうか?
子供達は今でも学校給食の時間、
黙ってご飯を食べる黙食を続けています。
えっ⁉と思った方も多いのではないでしょうか?
私たち大人はもう制限が解除されて、
ランチや会食を楽しんでいるのですから、
驚いても当然です。
でも、子供達はこの2年間、
一切解除されることなく、
黙食を続けてきたのです。
唾を飲み込む音も聞こえるほどに静かな給食時間を。
修学旅行の食事も、
カチャカチャという食器の音しか聞こえなかったそうです。
あまりにかわいそうではないでしょうか?
子供だけが我慢を続けなければいけない理由を、
私たち大人は誰も合理的に説明することなんてできないのではないでしょうか。
マスクも子供達を苦しめています。
小さな子供達には、表情が見えないことにより
コミュニケーション力や情緒の発育に大きな影響が懸念されたり、
運動時にもマスクを外せない子供達がたくさんいて、
低酸素状態により、脳への影響や、
熱中症、死亡リスクもあります。
とても精神的に苦しい中、子供達は大変な我慢をし続けています。
そして、その影響が、
長期欠席やうつ、という状況に現れていて、
さらに将来、子供達の心や成長にどんな影響が出てしまうか
非常に心配です。
子供達は、コロナ第一波の時から、
重症化率も死亡率も
ほぼ0%だったのです。
大人の経済や社会、
ご高齢者の命を守るために、
我慢をすることが当たり前だと
子供も先生も考えて、我慢をしてきてくれたのです。
でももうこれ以上はやめませんか?
大人も高齢者も、コロナの影響はかなり軽症化していて、
重症化率は10分の1以下に下がっているのですから。
大人のために、子供に一番我慢をさせてしまっている世の中を、
子供の成長や健康、未来を一番大切に考えてあげられる世の中に
変えませんか?
それと、教育環境も変えなければいけません。
様々な課題を持つ子供達を
しっかり守ることのできるサポート体制を
まずはしっかりと作り、
多様な教育環境を構築し、
すべての子供が元気に楽しく学ぶことのできる
社会を作らなければいけません。
それだけでなく、教育は
根本的な改革も必要です。
戦後の高度経済成長期の教育から
新しい時代に合った教育へと
変えなければいけません。
課題を見つけ、解決できる力や
夢や目標を実現できる力を身に付け、
人格を磨き、
個性ある才能を伸ばす教育です。
また、経済も変えなければいけない。
経済はこれまで国任せにしてきた社会でしたが、
本当にそれで良かったのでしょうか?
日経平均株価はこの15年で倍以上に値上がりしているのに、
国民の給料は30年間変わっていないどころか、
実質賃金は下がっているのです。
東京に集まる大企業の株価が上がって、
国民の給料が全く変わらないこの国の経済政策って
一体何なの??と思います。
東京に集まる大企業にばかりお金が集まり、
仕事が増えて、
人がどんどん東京に集中しています。
その逆に地方では、
仕事がどんどん減って、
人もどんどん東京に流れていってしまっています。
とても悪循環な状況です。
私たちは、もうそろそろ経済のあり方がおかしかったと気づき、
経済を国任せにせず、
地域の経済は地域の私たちの手で守り、
元気にしていかなければいけません。
このままだと子供達の未来が非常に心配です。
おそらく30年後も給料は上がっておらず、
苦しい暮らしが続いてしまうことでしょう。
地域を守ることができなくなります。
これを解決する答えは一つです。
「地域を大切にすること」
地域のお店や会社で物を買い、ご飯を食べ、
地域の農家さんが作った美味しい野菜を地産地消し、
金融機関は地域の会社を応援する、
行政もそういう金融機関と連携し、
私たちもそういう所にお金を預ける。
そうして、地域の中でお金がしっかりと回る、
元気で豊かな経済を作らなければいけない。
私たちが少しずつ考え方や消費行動を変えるだけで、
それは必ず実現できることだと考えています。
なぜこんなにも
教育も経済も、子供達を取り巻く環境も
おかしな方向に進んでしまっているのでしょうか。
これ以上行くと、
取り返しが付かないところまで
行ってしまうと思います。
だから私は、
今回の選挙で、
子供達を守らなければいけない、
地域を守らなければいけない、
ということを強く訴えさせていただいています。
私は本気です。
子供達や市民の命がかかっていると思っています。
だから、演説をしたり、チラシを配ったり、
ということ以外のパフォーマンス的なことに
何か違和感を感じてしまいます。
火事で誰かが死にそうな中、
自分のことだけを考えているような違和感です。
今、私たちは、
子供達を守るということを忘れてしまっていると思います。
未来よりも「今だけ」「自分だけ」が良ければ良いと考えてしまっていると思います。
このようなことを、
選挙という、マイクを使って訴えができる有難い機会を使わせていただき、
真剣に子供や地域を守るために、
子供達を取り巻く大変な環境と戦っています。
そのような想いで、
ラスト一日を控え、
なんとなく、自分の気持ちがなぜ
チラシや演説ができない朝立ち、夜立ちに
足が向かないのかと考えていたら、
ようやく気持ちの整理ができたので、長文ですが書き綴ってみました。
(選挙期間中はマイクやチラシは8時~20時しか出来ない)
でも、今回の選挙は余裕があるわけでは全くなく、
(こういうことを書くと余裕やなと思われそうですが)
誰が落選するのか全く読めない厳しい選挙ですから、
子供達を守ることも、選挙で勝つことも両立して
最後まで精一杯頑張りたいと思います。
でも、これだけは言いたいです。
子供達には投票する権利がありません。
どれだけ苦しい状況に子供達が身を置かれていても、
声を上げる力がないのです。
だから、18歳以上の大人のみなさんには、
子供達のことを少しだけでも考えていただき、
苦しむ子供達をどのようにして守り、
どんな未来を作っていけば良いと思うかを
しっかりお考えいただいて、
投票に行っていただきたいと思っています。
明るい未来を作りましょう。