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いまの政治に影響を与えているもの

いま日本の政治に最も影響を与えているのは、参政党の出現なのだろうと思います。
日本人は(もしくは人間は)、バランスを取るように出来ているのではないかと思います。一瞬の出来事の場合もあるし、長い年月をかけてバランスが取られることもあります。
日本の政治で言えば、過度に進んでいたのはグローバリズムや移民政策、一極集中など、左またはリベラルと言われる方向に舵取りがされていました。その結果国民負担が増えており、生活及び経済が苦しい状況にまでなってしまい、国民感覚として何とかしてほしい、何が原因なんだ、という感情が深層心理に持たれるような社会情勢にあるのだと思います。

輪ゴムを左に100の力で引っ張っているのを真ん中に戻そうとすると、右に100以上の力で引っ張らなければなりません。
左側で、もっと左に行かなければ、と思っている人から見ると、右側から引っ張る人はとても過激な存在にしか見えません。
おそらく右側の人も、輪ゴムが真ん中にあれば、そんな過激なことは言いません。

これがいま日本もしくは世界の国々で起こっていることではないでしょうか。
日本人ファーストを掲げる参政党が、国民の苦しい深層心理に反応し、大躍進を遂げました。
自民党の中にも同じような思想を持つ人はおそらく多数いますから、リベラル側に押されていた勢力が、自分達もやりたかったことだと確信を持つに至った。
そして、高市総裁の誕生へと結びついたのだと思います。

しかし、公明党を含めリベラル側に進めたい人達は、そんな国づくりには進めたくない。
阻止する一手として、連立離脱の手段が出されたのではないでしょうか。
その視点で見ると、リベラル系政党の大連立による覆しもあり得るということが考えられます。そこでは公明党も立憲も国民民主もれいわも共産党も、組めてしまうかもしれません。維新は昔の新自由主義政党路線ならそこに組めるでしょうし、保守色が強い政党になっていれば組めないのかと思いますが、大阪の維新と国政の維新とは毛色が違うようなのでわかりません。

政治思想や政治情勢を俯瞰すると、そんなせめぎ合いが今起こっているのではないかと感じています。
そう考えると、このせめぎ合いに火を付けたのは、やはり参政党の躍進なのだと思います。
他国での保守政治躍進状況を見ると、どう転んでもまだまだ躍進すると思いますが、高市さんが総理大臣になれなかった場合、参政党の躍進はとてつもないものになるのではないかと思います。
政権を失えば、自民党内でも分裂があるように思います。
高市さんが総理になった場合でも、自民党内のバランスは図られても、国会内のバランスは取れていないので、参政党の躍進は続くのだと思います。

昨日書いた企業団体献金も、政治のあり方として重要な論点ですが、実はこれは共通する問題だと思っています。
グローバリズムや移民政策、一極集中などの政策は、資本により政治が影響を受けてしまった状態と考えるのが、ほぼ正しい見方だと思っています。
裏金や献金なんて受けなくても良い実力者は、さっさと党内だけの奇妙な慣習からは手を引いて、日本国家のために飛び出していただけたらいいなと思います。

そんな状況ではないかという私の一推察です。
ちなみに、右左で言いましたが、上下でも同じです。グローバリズム企業や大企業と中小零細企業への行政関与度の比較や、経済格差を考える場合には、右左より上下の見方をする方がわかりやすいと思います。
そこに福祉の視点を掛け合わせると、政治思想はあまりにもわかりにくくなり、国民が政治的迷子になってしまうことは仕方ないことなのだと感じます。

過度に引っ張られた輪ゴムが、限界を超えて弾けないことを祈ります。

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